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COMPANIES

株式会社マルワ

Maruwa Co., Ltd.

バナナペーパーでサーキュラー・エコノミー SDGs社会実現を目指す
人がつどい社会に発信する会社 -持続可能な社会を目指して-

株式会社マルワは、地域とともに歩む、印刷「も」できる情報発信の課題解決カンパニーです。印刷物だけでなくデジタルメディアやイベント企画など、幅広いサービスを手がけており、コンパクトな会社だからこそ、迅速かつ柔軟な対応を強みとしています。さらに、環境活動に関する複数の第三者認証取得の実績を活かして、お客様へSDGsの効果的な導入・推進方法をサポート。企業価値を高める専門知識を提供します。


環境に配慮した印刷・用紙 グリーンプリンティング認定など各種環境認証を受け、自社ではCO2オフセットのノンカーボンプリントを導入。CO2排出量を実質ゼロにし、再生可能資源で作るエシカルペーパーの提案など、より環境負荷低減ができるよう努めています。

印刷「も」できる とは? マルワは、印刷業のワクを超え、提案からカタチづくりまで行う会社です。
取り扱うのは印刷物だけではありません。動画やウェブサイトなどのデジタル領域、ワークショップやフォーラム開催などのイベントなど、企画立案から制作、印刷、納品まで、一貫してサービスを提供しています。
コンパクトな弊社ならではの機動力、柔軟な対応により、お客様が複数の業者とやり取りする手間を省き、より効率的にプロジェクトを進めるためのサポートが可能です。

環境に配慮した印刷 マルワでは、中小企業版SBT認証をはじめとし、なごやSDGsグリーンパートナーズなどの各種第三者認証およびISOを取得し、自社の環境活動のベースにしています。
カーボンニュートラル社会の実現に寄与するため、具体的に以下のような取り組みを行っています。

エシカルペーパー
廃棄物になるバナナの茎の繊維を使ったバナナペーパーや、 洋服ごみの繊維からつくられるサーキュラーコットンペーパーなど、サステナブルな用紙の使用を推進しています。

カーボンオフセット
企業活動で発生する温室効果ガスのうち、削減できない排出量分を他の事業の排出削減・吸収に繋がる取り組みへの貢献で埋め合わせる「カーボンオフセット」を実施し、CO2排出量を実質ゼロにしています。

グリーンプリンティング
マルワの工場は、印刷産業の環境配慮基準を達成した「グリーンプリンティング認定工場」です。再生産可能な植物由来の油を基準量以上含有している、ベジタブルオイルインキを100%使用して印刷を行っています。

再生可能エネルギー
電力の30%を愛知Greenでんきに転換。CO2フリーかつ地産地消のエネルギーの導入により環境負荷低減を推進します。

SDGsノウハウの活用 マルワでは早くからの環境配慮やCSR活動等を通じてSDGsに取り組んできました。第三者認証に裏打ちされたノウハウを惜しみなくご提供し、お客様のSDGs推進に貢献します。具体的には以下のような取り組みがあります。

SDGsアクションブック
お客様の事業とSDGsとの関係を紐解き、ビジュアライズされたアクションブックを制作します。意識が明確化されることにより、目標の共有だけでなく、企業価値アップやリクルーティング活動の成果につながります。

SDGsワークショップ
遊びながら学べるすごろくなど、実際に手を動かすワークショップ形式で、SDGsの導入から普及までをサポート。企業ブランディングなど、自社独自の価値を主体的に考える機会の創出にもつながります。

製作事例

Production Examples

  • 環境配慮印刷

    環境配慮に資する各種認証を受け、自社工場での生産活動はすべてCO2をオフセット。環境に優しい用紙のご提案をはじめ、使用する資材についても環境負荷低減に努めています。

  • 冊子(会報、定期刊行物、会社案内、学校案内)

    会報誌、社内報、社外報等や、会社案内、学校案内などの定期刊行物は、さまざまなシチュエーション、受取側の目線で作成します。企業や学校にとって重要な会社案内・学校案内は、ブランディングの視点から企画、作成します。

  • マニュアル・取扱説明書等

    MUD(メディアユニバーサルデザイン)に則り、対象者の年齢や状況など常に使う側の目線で、誰にとっても分かりやすいマニュアル・取扱説明書を作成します。

  • 「コラボ」カレンダー

    イラストレーター茶畑和也氏によるイラストカレンダーや、環境に配慮したカレンダー、芸大生や就労支援施設B型事業所とコラボレーションしたカレンダーなどを作成しています。

  • オリジナル商品開発

    SDGsって何?というお客様の声から自社開発した「ころころとんとん」すごろくが、内閣府認証「MUDコンペ」にて優秀賞を受賞しました。この他にもユニバーサルデザインやBCPを身近に感じていただくためのオリジナルアイテムを随時開発しています。

会社概要

Company Profile

会社名 株式会社マルワ
創業 1958年
資本金 1200万円
本社所在地 愛知県名古屋市天白区平針4丁目211番地
代表者 代表取締役 鳥原久資
従業員数 29人
事業内容
  • 総合印刷関連:環境配慮印刷・記念誌・会報誌・調査書・チラシ・カタログ・名刺・バリアブル印刷など
  • 販促企画関連:SDGs関連グッズ・エシカルアイテム・季節商材など
  • マルチメディア関連:ホームページ・ライブ配信サポート
  • その他:企画・イベント&事務局運営・自費出版支援・企業価値向上のためのコンサルティング

気候変動への対応

Greenhouse gas emissions

温室効果ガス削減に向けて

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【削減目標の内容】


●スコープ1およびスコープ2の温室効果ガス排出量を2030年に2018年度比で42%削減

●スコープ3排出量の把握と削減に取り組む

※上記目標は、現在のプロセスで認定することができる最も野心的な1.5℃水準にて認定取得


基準年のGHGインベントリ

基準年のCO2排出量は次の通りです。


基準年:2018年

●Scope1:21 tCO2

●Scope2:47 tCO2

●Scope3(※カテゴリ1):912 tCO2


今後の気候変動によるリスクと機会の分析

当社では今後の気候変動シナリオに伴うリスクとそれに対応する機会を下記のように想定しました。


【リスク】

●低炭素技術の高度化に伴う設備機器の新設や入替等の頻度の増加によるコストの増加

●消費者の態度変容による紙離れの加速化

●都市型水害などによる物流停止による資材調達や納入の遅延


【機会】

●気候変動リスクに対し意識の高い顧客が増加し、自社の環境配慮商品をアピールし易い環境に変化します。

●SBT水準の目標に取り組むことで、社内の環境負荷低減への意識を高め、削減活動を通してエネルギーコスト削減に繋がります。

●企業に対する環境対応への期待の高まりにより、企業の取り組みが促進され、当社の「SDGsによる企業ブランディング支援」事業の成長に繋がります。

●地域の障がい者施設で栽培された地産品を使った商品を開発し、地域の雇用促進に繋げる事が可能です。


環境配慮に向けた新商品開発への取り組み

Efforts to develop new environmentally friendly products

バナナペーパーの特徴を生かしたSDGs商品の開発

【開発商品の特徴】


SDGsや環境負荷低減をアピールする企業に向けた商品。

バナナペーパーは、高価格帯の紙でありながら、一見すると普通の紙との違いがわかりにくい問題があるため、バナナであることをわかりやすくする工夫を散りばめ、幅広い層に親しんでもらえる商品を目指しました。


【グリーンイノベーションにつながるポイント】


従来では焼却処分していた収穫後のバナナの茎や葉を、美濃和紙の製法で古紙と混ぜ合わせたバナナペーパー「吉報紙」。そのバナナペーパー(吉報紙)を利活用した商品を開発。また、従来の木材チップを原料とした紙に頼っている生活から、原材料の分散化に繋がり、エネルギーコストを抑えた工法を採用しました。


  • 開発商品:
     バナナペーパー「吉報紙」を活用した名刺・名刺ケース・名刺入れ
     バナナペーパー「吉報紙」と損紙を活用したメモ用紙

インタビュー

Interview

本事業への参加に至る背景

当社は、カーボン・オフセットによるノンカーボンプリントやサーキュラー・エコノミーに繋がる活動など、CSR活動に積極的に取り組んでいます。その中で、岐阜市の障がい者支援施設で栽培されたバナナの茎を収集し、美濃和紙の製法で古紙と混ぜ合わせたバナナペーパー「吉報紙」を、環境意識の高いユーザーのみならず、一般消費者にも親しんでもらえる商品として制作したく参加しました。


参加しての所見や感想

外部プロデューサーの指導を受けながら、社内デザイナーを活用した商品開発を行う中で、バナナペーパーの特徴についてさまざまな観点から考察および検討ができたことは非常に新鮮でした。また、すべてを外部に委託するのではなく、開発体制に社員も積極的に関われたことは今後の開発にもつながる内容になりました。


会社からの今後の提案

当社では、2005年の愛・地球博を機に、環境意識の高いユーザーに向けて、環境、SDGsといったCSR活動を積極的に行ってきました。

今回の事業をきっかけにユーザーの裾野をさらに広げ、この商品を通じて、環境意識に気づくユーザーが出てきてくれることを期待しています。

本来であれば処分されるバナナの茎を原料とすることで環境配慮に繋がるとともに、地産バナナペーパーにより、障がい者の就労や地域性を新たな価値に変換した環境配慮商品として一般消費者にまで広く活用してもらうことを期待して、丁寧なプロモーションを行い販売につなげていきたいと思います。